序章編

【序章編2】くせ毛は遺伝が原因だから治らないものなのか?

さて、「くせ毛は遺伝だから治らない」とよく言われますが、それは本当なのかについて解説したいと思います。

くせ毛の原因は何か?

さて、みなさんが悩んでいるくせ毛ですが、その原因は何でしょう?

ご存じの通り、両親や祖父母からの遺伝によるものです。

遺伝により、髪の骨組みである中間径フィラメントという微細な繊維の配列が、螺旋状に生成されてしまうことにより、毛幹の外側と内側で長さの違いが生じ、髪がうねるのです。

くせ毛に関わる遺伝子はEDAR、PRSS53、TCHH、LIPHなど複数ありますが、基本的に顕性に遺伝し、両親や祖父母などがくせ毛だと、自身もくせ毛になる確率が高まります。

ネット上では「くせ毛の遺伝確率は70%である!」「90%である!」などと好き勝手に論じられていますが、複数の遺伝子が関係しているため、メンデルの法則のように単純に決まるものではありません。

そのため、両親の中間的な髪質になることもしばしばあります。

遺伝だから治らないのか?

さて、くせ毛は遺伝であり、ほとんどの方が「遺伝だから治らない!」と答えます。特に、美容師にとっては決まり文句です。果たしてそれは真実なのでしょうか?

確かに、現代の医学では、生まれた後からその遺伝子を書き換えることは不可能です。つまり、くせ毛に関する遺伝子を直毛の遺伝子に変えることは出来ません。

しかし、世の中には遺伝子が原因とされる疾患は山ほどあり、さまざまな研究が行われ、遺伝子以外のアプローチにより治療薬が開発され、症状が改善するものも多く存在します。

罹患者が多い気管支喘息なども環境要因の他に遺伝が関与していますが、一般的な気管支拡張剤の服用の他にも、現在では気管支サーモプラスティ手術という選択肢も生まれました。

また、近視も環境要因の他に遺伝も関与し、眼鏡やコンタクトレンズで矯正したり、今はレーシックや眼内レンズなどの手法も生まれ、ほとんど裸眼と変わらない生活を送れます。

髪に関しては、薄毛の原因も遺伝によるものですが、今はもう一つの要因であるアンドロゲンにアプローチしたフィナステリドなどを服用することにより、症状の改善が見られます。

つまり、遺伝子が原因の疾患でも、研究が進んで治療薬が開発されれば、薬によって症状が緩和したり、もしくは完全に治すことが出来るのです。

くせ毛の研究は進んでいるのか?

さて、くせ毛に関する研究は行われているのでしょうか?

実は、くせ毛は生命に関わる病気ではないためほとんど研究が行われていません。

薄毛も生命には関わることがなく、くせ毛同様疾患としては扱われませんが、たまたま他疾患の治療薬が転用できることが分かったため、そこから研究が進み始めました。

薄毛は、見た目として顕著に現れ、60代で男性の約半数が発症し、ましてや医師や研究者自身が悩んでいる場合もあるため、研究が進みやすいのです。

それに比べて、くせ毛は肌の色や顔の形などと同様、ただの個性として捉えられがちで、もちろん疾患でもないため、研究に手を付ける人が少ないのが現状です。

そのため、くせ毛が治ったという研究結果がなかなか出ないのです。

美容師が「くせ毛は治らない」と言う

くせ毛が治ったという研究結果がないため、美容専門学校でも医学部でも、くせ毛を治す方法を教えることができず、美容師も医師もくせ毛を治す方法を学びません。

そもそも、先に述べた通り、美容師が学ぶのは既に生えてしまった髪を整える方法であり、くせ毛を治す方法を学ばなかった美容師が「くせ毛は治らない」と言っているのです。

研究が全く進んでいない分野で、「くせ毛が治らない」という結論も出ておらず、医学の知識も持たない者が「くせ毛は治らない」と発言するのははなはだおかしな話です。

正確には、「くせ毛を治す研究が進んでいないので分からない」が正解でしょう。

医師はそこをわきまえているので、「くせ毛は治らない」とはあまり言いませんが、そもそも病気ではないくせ毛についてはあまり関心を示しません。

それどころか、「くせ毛を治す方法は色々ある」と明言する医師もいるほどです。

人々の経験則を集めればいい

さて、その「くせ毛を治す方法は色々ある」と発言した医師は、何を根拠にそのようなことを言っているのでしょうか。

それは、患者の経験則から来ているのです。医師は疾患の治療のためさまざまな薬を処方しますから、その中で「なぜかくせ毛が治った」という患者の意見を聞くことがあるのです。

それはもちろん、くせ毛改善用の薬ではなく、別の疾患に用いるための薬を投与していたら、なぜか副作用として、そのような嬉しい症状が現れたのです。

一般に、男性の場合、「髪質は一生変わらない」と思い込んでいる方が多いようですが、女性は人生の内で髪質がころころと変化するのを自らの身体で体感しています。

女性は、あるタイミングにおいて突如くせ毛になったり、逆に直毛に戻ったりすることがよくあり、これは女性としての特徴を調べれば、その原因がおのずと分かります。

このような人々の経験則を集め、その作用機序を解明すれば、くせ毛になる原因を見つけ出したり、くせ毛を改善させる方法を考え出すことができるのです。

どんな強いくせ毛でも直毛になるとは言わない

私は、「どんなに強いくせ毛の人でも直毛にすることができる!」などというような、できもしないようなことは言いません。

「エチオピアン毛」と呼ばれるアフリカの黒人ような強い縮毛が、「モンゴリアン毛」である日本人女性のように、風になびくサラサラの直毛になることは不可能でしょう。

遺伝子というのは、37兆2000億個という、私たちの身体全ての細胞に書き込まれた絶対的な設計図であり、それに抗うのは至難の業だからです。

しかし、先ほど述べた通り、遺伝的な疾患でも、遺伝子以外からアプローチすることにより、それに抗った症状の改善は可能なのです。

そのため、遺伝的に非常に強い縮毛は、完全な直毛にすることはできませんが、くせ毛をある程度、もしくはかなり和らげ、その悩みから解放されることは可能なのです。

毛包が重大なダメージを受けている場合は効果がない

以降の内容には、私が編み出したくせ毛改善方法をいくつか紹介していますが、注意していただきたいのが、毛包が重大なダメージを受けてしまっている場合は効果がないことです。

重大なダメージとは、抗癌剤治療を行って頭髪がごっそり抜けてしまった方や、胸部や頸部などに長期間コルセットを装着していて、くせ毛が極端に悪化した方などです。

これらの方は、抗癌剤による直接のダメージや、血流が長期間途絶えたことにより毛包が深刻なダメージを受けているため、生えてくる髪がくせ毛になることが良くあります。

これらの治療の期間が短く、毛包のダメージが軽微なものであれば、私のくせ毛改善方法の一つに、それに対応した方法があり、後天的なくせ毛を改善することはできます。

しかし、これらの影響により毛包が深刻なダメージを受けている場合は、私の手法ではくせ毛の改善ができず、毛周期を最低でも一周して、自然回復を待つ必要が出てくるのです。

その後、毛包のダメージが完全に回復すれば、私が紹介するくせ毛改善方法の効果が現れ、直毛かそれに近い髪質にすることはできます。

あまり推奨できない手法も紹介している

以降で紹介している方法は、手軽に実践できるものから、少し値の張る機器を用いるもの、はたまた効果は高いものの身体に危険を及ぼすものまでさまざまです。

私が自身で試した手法は、くせ毛改善になるのならばありとあらゆる方法を紹介しようと思い、敢えて通常では推奨できない手法も紹介しています。

それは、私のように自殺未遂を繰り返すほどくせ毛に悩んでいるのならば、そのような険な手法でも、その効果が非常に高いのならば紹介するべきと考えたからです。

以上の点をご留意の上、以降のページをご覧いただければと思います。