さて、くせ毛を治すために私たちが求める商品やそれに関する情報は、実際の市場やネットが提供するそれとは実に乖離しています。
市販品は強いくせ毛には対応していない
さて、あなたがこのHPに辿り着いたということは、あなたも自身の強いくせ毛に深く悩みまされ、その扱いに毎日苦労していることと思います。
ドラッグストアでくせ毛対策用のシャンプーやトリートメントを購入したり、家電量販店で専用のヘアアイロンを購入したりと、ありとあらゆる手段を尽くしてきたことでしょう。
一口に「くせ毛」と言っても、その強さにはかなりの個人差がありますから、市販品でくせ毛がある程度収まる方、治ってしまわれる方もおられます。
しかし、それらの方法でくせ毛が治ってしまう方々の髪質は、非常に緩いウェーブ程度ものであり、このHPに辿り着いたあなたは違うはずです。
それらの方法をいくら試してみても、その強いくせ毛が収まることはなく、数か月に一度、高いお金を払って縮毛矯正をかけ、なんとか毎日をやり過ごしている方もいるでしょう。
対症療法は補助的なものに過ぎない
これら、シャンプーやヘアドライヤー、ヘアアイロン、縮毛矯正といったものは、既に生えてしまったくせ毛を後から無理矢理直毛に近づけるための対症療法です。
くせ毛とは、カーブの内側にパラコルテックス、外側にオルトコルテックスという長さの違うコルテックスが配列しているために毛幹が曲がってしまう症状です。
毛幹を構成するアミノ酸は、システインによるジスルフィド結合により強固に繋がっていますが、他にも水素結合やイオン結合、疎水性相互作用などさまざまな結合が存在します。
ヘアドライヤーやヘアアイロンは主に高熱の作用や、水分を蒸発させることにより、水素結合やイオン結合を一度切って、再結合をさせることで毛幹の形状を変化させます。
一方、縮毛矯正は、毛幹のケラチン線維の中で、根幹となる中間径フィラメントの部分ではなく、その周囲を取り巻くKAPと呼ばれるケラチンのジスルフィド結合を切断します。
つまり、これらの機器は、毛幹の補助的な結合をいじっているに過ぎないため、非常に強いくせ毛だとどうしても限界が生じ、最終的に違和感のある髪型になってしまうのです。
ネットに広がるテキトーな情報
さて、みなさんが求めているのはこれらの対症療法ではなく、毛根からくせ毛を改善させる方法であり、この情報化時代、ネットであらゆることを調べ回ったことでしょう。
しかし、そこに書かれてある情報は、至極曖昧なものばかりで、「自分が求めているものはそんな情報じゃないっ!」と、呆れ果てていることと思います。
ネットに書かれてあるくせ毛改善方法
・シャンプーやトリートメントを見直す
・生活習慣を見直す
・ストレスを溜めない
・頭皮マッサージをする
・ヘアアイロンを使用する
・縮毛矯正をする
・髪質改善トリートメントをする
確かに、シャンプーや生活習慣、ストレスが原因で後天的な髪質の悪化には繋がります。飼っているペットの体調が悪くなると毛並みが悪くなることからも明らかでしょう。
しかし、私たちのくせ毛は、思春期の頃に突如として現れ、特に生活習慣が大きく変化した訳ではありません。つまりそれは、先天的な遺伝によるものです。
また、ヘアアイロンや縮毛矯正などは、先ほど述べた通り、既に生えているくげ毛を真っすぐに伸ばすための対症療法であって、くせ毛を毛根から改善させている訳ではありません。
ネットに広がる情報は、先天的な遺伝のくせ毛に対処するものではなく、後天的な髪質の悪化の防止方法と、既に生えてしまったくせ毛の対症療法というものに過ぎないのです。
くせ毛を改善するとは
私たちが求めているのは、毛根から遺伝的に生み出されてしまう非常に強いくせ毛を、直毛に近いものか、せめて扱いやすい緩やかなくせ毛に変化させることです。
つまり、「くせ毛を改善する」とは、毛を作り出す工場である「毛包」という組織に直接アプローチする必要がでてきます。
一方、これらネットに書かれてある「くせ毛を改善させる方法」などという記事は、ほとんどの方が美容師だったり、美容師が監修していたりするものです。
しかし、美容師という職業は、既に毛穴から生えてしまった毛髪を後天的に整えることであり、くせ毛を生み出す頭皮下の毛包自体にアプローチする権限を持ちません。
頭皮下の毛包は生体内にあるため、そもそも医療としての分野であり、美容師が「毛根からくせ毛を改善させる」ということに関与することはできないのです。
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